「普通の言葉が持つ力・・の巻」:テレビ万有時報

チャチャを入れつつも、つい毎回見てしまう「オーラの泉」。

先週(8/16OA分)はいつもとは少し違う『戦争特集』という趣で、ゲストは林屋一門のおかみさん・海老名香葉子さん。

失礼ながら、あたくし、このご一家の独特の暑苦しさがちょっと苦手。

なので、最初はパスしようかと思いましたが、飾らない真摯なお話しぶりに知らず知らず引き込まれていました。

当時11歳だった海老名さんは、東京大空襲で一家8人のうち一度に家族6人を亡くされたそう。

生き残ったのは唯一静岡へ疎開していたご本人と、東京にいながらたまたま避難場所に入ることのできた中学一年生のお兄さんの二人だけ。

その後疎開先に訪ねてきたお兄さんと一度は出会えたものの、また別れ別れになり後に再会できるまでの経緯などを淡々と、率直に語られていました。

毎年この時期には戦争に関した番組が作られ、特に今年は靖国問題などもありドキュメンタリーから討論番組まで様々なところで取り上げていました。

あたくしもちょっとはお勉強しなくちゃと出来うる限り見ましたが、どーも右から左・・。

靖国問題も歴史認識も確かに大切なんだろうけど、それ以前に「戦争がいかに怖いものか」ということが分からないと、その入り口にさえきちんと立てないような気がするのよね。

もちろん頭では分かってるけど「何万人何十万人の人が亡くなった」と数字で言われても、その『数』だけが記号として残るような感覚で、感情を揺り動かすものにはあまりお目にかかれませんでした。

でも海老名さんの話はお勉強っぽくなく、知識のお披露目会でもなく、まるで親戚のおばさんのような近さで、ストレートに入ってきました。

ただただその時どう思ったか、どれほど悲しかったか。

「伝えたい」という強い思い、そこには何よりもリアルに『その時』を想像させる力があるのだなぁと・・。

あ、ただ、ひと通り海老名さんのお話が終わったところで、江原センセイの「あの焼け野原でお芋をくれたというおじさん、あれは実はお父さんの幽霊だったんですよ」というお言葉、あれは・・ちょっとなぁ。

それまではグッと聞き入っていたのに、やっぱどうしてもそこに持ってくか・・(笑)。

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