テレビ万有時報vol.98
「美男も悩む・・・の巻」

著名人がこれまでの人生を、全4回(計2時間)にわたって自ら語る「マイロー ド」(毎週土曜後11時〜、NHK教育)。6月は俳優の沢村一樹編なのですが、こ れまでのイメージとはまた違う一面を見せていてとても興味深く拝見中です。

沢村さんと言えば、端正なお顔立ちなのにエロ系トークもOK♪というお方。お 芝居では正統派の二枚目、バラエティーではお笑い芸人(?)というギャップが 何ともいい感じですよね。その屈託のない明るいキャラ、またモデルからの転身 という経歴もあって「これまですくすくと伸びてきた人なのかな」と単純なあた くしは思っておりました。

・・が、小学生の時両親が離婚〜その後お母さんに女手ひとつで育てられたこと。 そしてお母さんに楽をさせてあげたいと俳優になって一旗あげるつもりで、高校 卒業後お金を貯めて上京したものの、友人と連絡が取れず東京での初日は野宿し たこと。まずは食べるためにいくつものアルバイトを続けながら、現実の厳しさ に何度も挫折しかけたこと。

やがて、バイト先のビリヤード場でモデルにスカウトされ、CMにも起用された けど出来上がってみれば映っていたのは頬や鼻のほんの一部だけ。「何だ、これ なら誰でもいいんじゃないか・・」と落ち込み、ずっと張りつめていた気持がプ ツリと切れて、モデルもバイトも何もかもやめてしまったこと・・。

夢や野心を秘めて上京し、現実や自分の甘さを思い知って挫折するというのは、 多くの人が経験することで特に珍しい話ではありませんが、いつもとは少し違う 真面目な表情で淡々と語る沢村さんに思わずシンパシーを感じてしまいました。

深い谷間に落ち込んでしまった時、沢村さんを救ってくれたのは子供の頃に得意 だった粘土細工だったそうです。何もやることもなく部屋に引きこもっていて、 何気なく好きだった粘土を無心にこねているうち、自分を冷静に見つめることが でき、心の内から聞こえてきたという声。「ふぅーん。。」と感じ入っていたら それが『女体』だったそうで・・(アハハ、もうやってくれます沢村さん)。

紆余曲折しながらも、モデルの仕事をなめていたと反省して復帰〜そしてこの世 界では別格とされる「メンズクラブ」の専属モデルとなり、憧れの表紙を飾るこ とに。でも有頂天になってもおかしくないこの時のことを「バブル崩壊後で時代 が保守的になっていたから、これといって特徴のない自分のようなのが使われた んでしょうね」と客観的に振り返っていたのが、とても印象的でした。

卑下し過ぎず、かといって自信過剰にもならず、自分を客観視できるかどうか。 これって人間として、人生を生きていく術としてすごく大事なことですね。ルッ クスが良いからと言って何もかもうまくいくワケではないし、美味しい目にばか りあうのでもない。自分を見失わないことの大切さを、改めて思わせてもらいま した。



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