テレビ万有時報vol.94
「大人の食&情操教育ドラマ・・・の巻」

初回は結構面白かったのに2話目3話目になってくると「気のせいだった・・?」 と挫折していくのが、いつもの連ドラ視聴パターン。いつもより期待してた今ク ールも早くもリタイアしちゃったドラマも少なくないのですが、その逆で最初は ビミョウだったのに、ここのところジワジワっと効いて来ているのが「おせん」。 東京の下町にある老舗料亭「一升庵」を舞台に、時代に流されず古くからの手法 を貫く若い女将・おせんの姿を描く人情ドラマでございます(毎週火後10時〜、 日本テレビ系)。

蒼井優ちゃんが連ドラ、それも人情ドラマの主人公・・?という意外性もあって マークしていたのですが、初回はホントにビミョウでねぇ・・(苦笑)。

繊細な雰囲気が持ち味の彼女が、奔放で大酒飲みで天然ボケというキャラにも若 干ムリを感じたし、食べ物屋さんなのに長い髪をゾロリと下ろしたまま店に出る ってところがどーもね、ムッと来ちゃいまして。自分のことを『わっちは』とか 語尾の『〜でやんす』って言う独特の言い回し(郭言葉のようです)も、江戸っ 子ならもっとシャキシャキ喋らんかいっ!と突っ込みたくなり。それにおせんに からんでくる若い料理人・ヨシ夫(内博貴)のチャラーい感じにも、あえてそう いう設定だと頭では分かってても、いちいちイライラっとする始末。。

お話の面白さに入る以前に、この『のたぁ〜とした雰囲気が生理的にダメかも』 と思ってたのですが、前々回あたりから何だかちょっといい感じ・・? 二号店出店計画を持ちかけられた前回。お店の味を一人でも多くの人に知っても らえるチャンスだという考え方もモチロンあるけど、何故そうはしないのかって 理由を言葉ではなく料理でもてなしながら納得してもらうってところが良かった なぁ。あたくしも含め一般の人の多くはそれを単純に歓迎しちゃう側だけど、そ もそも「老舗の味を気軽に楽しむ」なんてこと自体、よくよく考えてみれば矛盾 してるのかも・・なんて思ったりもしました。

そして今回(5/20放送分)は、食ではなく家で『古きものやそのやり方の良さ』を 気づかせようとするお話。きれいで豪華なカタログで目を引き、値段も安く工期 も短い事が売りの建築業者。でもその実オプションオプションで結果的に値を吊 り上げるという汚いやり方を一升庵で再現して、建築業者たちを追い払ったおせ んちゃん。いやぁ、カッコ良かったでやんす(笑)。

当初、独特の雰囲気に違和感を覚えたのは確かですが、見終わった後でじわぁ〜 っと効いてくるドラマ。それも説教臭くなく、行動で気づかせ、考えさせてくれ るところが何ともいいところです。

本物、確かなものを守っていくには、手間暇もそれ相応のお金もかかる。注文し て1分ほどで食べ物が出てくる手軽で安価なファストフードに慣れきった私たち には、おせんちゃんのような生き方は実際かなり難しい・・。でも、もう割り切 った(切り捨てた?)はずの部分を、ツンツンと突かれて・・困っております。




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