テレビ万有時報vol.88
「シニア世代のための現代解読ドラマ・・の巻」

あたくしの友人知人の親世代は、だいたい60代半ばから80代の前半あたり。 この間たまたま何人かが顔を合わせた時、そのチチハハたちの多くがかなりのテ レビ好きで、特にドラマに目がないという話になりました。なかでも今春からま たまた始まった「渡る世間は鬼ばかり」(毎週木後9時〜、TBS系で放送)を、 以前からとても楽しみにしていたんだとか。通称:渡鬼。何となく知ったような 気になっていたけど、そういえばあまりちゃんと見たことがない。シニア世代の ハートをわし掴みにしちゃう魅力は何かと、初回の2時間SPを見てみました。

今回は、五人姉妹の長女・弥生(長山藍子)の娘・あかりが子供を置いたまま家 出してひと騒動というのがメインエピソード。でも、それ以外に今の社会や家族 が抱える問題や悩みなども随所に描かれてます。例えば・・熱があると子供を預 かってくれる保育園がなく、働くママ達がいかに困っているか。少子化少子化と 言うけれど、まずこういう面が解決されないとどうにもならない、等々。よく新 聞の生活や社会面で見かけるテーマが盛り込まれていて、橋田壽賀子センセイの 脚本はかなりのリサーチの上に書かれていることがうかがわれます。

実際、何人かの親達にこのドラマのどこが好きかをお尋ねしてみたところ「身に つまされる」「他人事と思えない」という共感の他に、これを見てると今の世の 中が分かる、言葉は知っていても新聞やニュースではよく分からなかったことが これで分かった、という意見も。そういう意味では『現代世相解読マニュアル』 みたいな存在でもあるみたいです。

また、30〜40代の自分たちの息子&娘世代が考えていることがこのドラマで 理解できるようになった、なんて声もありました。「本当はもっと面と向かって 話したいけど、いつも忙しそうだしうるさがられるから」なんて聞くと、ちょっ と申し訳ないようなセツナイような。。

かまってあげない・あげられない私たちに代わって、コミュニケーションを取っ てくれてるようでもあり、感謝しなくちゃいけないのですが、それにしても、聞 いてはいたけどものすごく膨大で、かつ長い台詞の数々。お陰でこれまで見てい なくてもドラマの大方の流れや現在の状況が手に取るように分かりましたが、聞 いているうちにムズムズしてきて、何だか居心地も悪い・・。

この感じ何かと似てるなぁと考えてみたら、そう、10代の頃の家族団らんの時 みたい。今だとご近所の井戸端会議にも通じるけど、誰それがどーしたこーした とか、それを聞いて知って話して、特にどうにかなるものでもない不毛な会話。 いや、不毛というのはちょっと言い過ぎかしらん・・?

正直、まだ今はそうとしか思えないけど、そもそもコミュニケーションってこん な無為と思える時間の中から生まれるものかもしれないと、思ってみたりもしま す。渡鬼の思わぬ効用・・それはそれとして、たまにはお茶でも飲みながら、ダ ラダラと話すのも必要かも・・ね。



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