テレビ万有時報vol.83
「今の高校生の悲願とは・・の巻」

先日あるコラムで「インティメイト・ストレンジャー」という言葉を知りました。 今の若者は親友だからといって本音を打ち明けたり、秘密を共有したりはしない そうで、何故ならそれをいつネットで暴露されるか分からないから。大事なこと であればあるほど、リアルな友達には言えない。だから本心を語って相談に乗っ て貰いたい時は、匿名のまま親密な関係を築けるケータイサイトを利用する。素 性も知らないアカの他人、だけど時には誰よりも身近に感じる・・そんな相手の ことをメディア論の世界ではこう呼ぶのだとか。

お互い実名も知らない同志、もし秘密を暴露されても実害はないから、安心して 心を開き秘密を告白しあう。「そうかもね。。」と「でも、それはやっぱりヘン だよね」とゴチャゴチャした思いでいる時、『攻防ケータイ持ち込み 高校生と 教師 学校会議〜激論に密着』というタイトルに引かれて見たのが2/28放送 の「ドキュメントにっぽんの現場」(毎週木、後11時〜、NHK総合)。 舞台は、香川県のとある公立高校。年3回開かれる「学校会議」で生徒、教師、 保護者が校則改定について話し合い、これまで『学校指定のカバン廃止』『個人 用のロッカー設置』など生徒側からの6つの提案が認められてきたのだとか。そ してこの2月の会議に生徒会が出した議題が、過去2度否決された「携帯電話学 校持ち込みの自由化」。

女生徒6人による生徒会メンバー(共学なのに、全員女子ってコトにも正直驚き つつ・・)が、論戦に備えて綿密な準備をしていく様子はすごく面白かったです。 生徒対象に行った事前アンケートで判明してしまった『73%の生徒が既にこっ そり持ち込んでいる』という、交渉には不利と思える実態。これを会議に出すの か出さないのかと悩み、結局『やっぱり内緒で持ってくるのよりは、全員が持っ てこられる環境の方が良いから』と、結果をそのまま報告すると判断した時は、 「おおっ、若者よっ」とちょっぴり熱くなるあたくし。

また自主的にルール作りをしようとするものの、自らを律しようと厳しメに考え る生徒会に対し『休み時間にふつうに使いたい』『休み時間は自由なんだから』 と言う生徒もいる。自由になるためにはそれ相応の不自由さや戒めが伴うと『校 内での使用は禁止』と提案する生徒会と、『説得力はないけどとにかく使いたい。 だってどうせ禁止とか言っても、みんなが使うのは100%見えてる』と言う一 般生徒。その時「そういう人達がいるから、ラインを引くんですっ」ときっぱり 言った生徒会長に、再び「ほぉっっ♪」と熱く共感したりもしてね(笑)。

最終的に結論は持ち越しになりましたが、大人のあたくしから見てもハッと思わ せてくれるやりとりがあったり、「今のコたちも頑張ってるじゃん」と思えたり。 見て良かったと思える内容だったのですが、『何故そこまで携帯が必要なのか?』 ということに関しては、深く突っ込んだ討論にならなかったことはちょっと残念 でした。それに高校生の9割が持っている言われる携帯。・・ということは、持 っていない人もいる。そこをどう思うのかもできれば知りたかったかな(番組に 出てないだけで、現場では話し合われたのかもしれませんが・・)。




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