テレビ万有時報vol.67
「うごめくグレーな魅力・・の巻」

別に見た目がどーのというのではなく、役どころもメインではないのだけど、その俳優さんが出てるとつい見ちゃう・・ってこと、ありますよね。
あたくしの場合、そのおひとりが岸部一徳さん。
あのあまり生気を感じさせない、どこ見ているのか分からない目。
長身なのにすらっとしてるイメージはあまり無くて、恰幅や押し出しが良いワケでもないのに何とも言えない存在感・・。
そんな岸部さんの不気味な魅力を存分に味合わせてくれてるのが「医龍2」(毎木、フジテレビ系で放送)。
タイの沼地の奥底からよくぞ甦ってくださいましたっ、野口センセっ。
もちろんドラマそのものも、かなり面白いのよ。
毎回毎回予期せぬ難題がよくもこれだけ起こり続け、しかもそれをギリギリのところでクリアしていく朝田ちゃん(坂口憲二)たちチームドラゴンの面々。
一応色分けをすれば朝田たちが白=善で、岸田さん演じる野口や一美(内田有紀)が黒=悪ってことにはなるんだけど・・そうそう単純じゃないのがこのドラマの面白さ。
苦しんでる人がいれば何としても助けようとする朝田たちを見てるのは、当然気持良くて、自分が病気になったら彼らみたいなお医者さんに出会いたいものだと願いつつ、でも妖怪@野口や一美が発する言葉にも、時に共感を覚えちゃうイケナイあたくし。
『「お願いします」と頭を下げて、失敗したら訴えてやるっと言う。
それが患者なんだよっ』『目の前の1人よりも10年後の1万人を救う医療を目指す』『それが現実だ、それが資本主義だっ』『人はお金の前では、恐ろしいほど従順』ううっ、言い返せません。。

白の崇高さに惹かれながらも、黒の囁きにも納得しちゃう・・グレーな気持。
そう言えば、見た目グレーに見える印刷物はよくよく目を凝らすと白地に細かな黒のドットでしたっけ。
チームドラゴンが復活したのも、野口が動いたからで。
復活したからこそ、救われた命もあったわけで。
直接メスを握るのは朝田たちだけど、その機会を作ったのは動機はどうあれ野口たち。。

何だかそう思うと、物事って真っ白でも真っ黒でもダメで、白と黒が相まって進んで行くのかもね、陰陽のマークみたいにゴロンゴロンしながら。
それに救命最優先なのは分かってるけど、ルールも秩序も関係ねー朝田ちゃんと、目的達成のためなら手段選ばずって野口センセって何か似てるしね(苦笑)。
カッキーンと白が黒をやっつけちゃう水戸黄門的勧善懲悪モノでは味わえない、白と黒が織りなすグレーなドラマ。
ぬらぬら怪しげに黒光りする岸部さんが、これからも楽しみです。
ふふっ。。



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