テレビ万有時報vol.63
「フツウの中国が楽しい・・の巻」

ご近所なのに何となく遠い国、中国。
「また中国製品が・・」「靖国参拝について中国政府が・・」なんてニュースばかり見ていると、ネガティブなイメージばかりが増幅しちゃってますます距離を感じてしまうけど、でも元々は日本とは縁の深い国。
ムズカシイ問題はさておいて、ごく一般的な中国の人々はどんなふうに暮らしているのでしょ。
どんな家に住み、何を思い日々送っているの?野菜はホントに洗剤で洗わないと食べられないの?から始まり「・・で、日本のこと、やっぱりそんなに嫌いなの?」なーんてことも内心気になってて、ニュースやドキュメンタリーからはなかなかうかがい知れない『普段着の中国』を知りたいと思っておりました。
そんな素朴な興味や疑問に、ゆるゆるぅーと応えてくれるのが「関口知宏の中国鉄道大紀行」(BShiで生放送の他、NHK総合などでも再放送)。
中国の鉄道網を一筆書きで36000qに渡って横断するという、楽しそうだけどちょっと気の遠くなるような旅番組。
関口さんは俳優だけど、以前JR2万キロ全線走破も達成した旅の達人。
良い意味で傍若無人で、気負いなく誰とでも言葉を交わし、ひょいひょいとどこにでも入って行き、見知らぬ人から素手で手渡された正体不明の食べ物も即パクリ・・というかなりのツワモノ。
ふつう旅番組というと一泊ウン万円もする贅沢な宿だったり、リーズナブルであっても晩ご飯が豪華なご馳走だったりするけど、この番組の場合そういう分かり易い見どころはありません。
逆に、寝台で夜を明かした翌朝、寝ぐせのついたままのボサボサ髪の関口さんがカップ麺をすすってたりするシーンはよくあります(たまぁに、その土地の美味しそうなモノも召し上がってます)。
でも特別なものはない代わりに『ふつうの人々』がいて『ふつうの生活』があり、それが何だかやけに眩しく見えちゃう。
まず人々の顔、特に子供の表情がキラキラしてる。
ただ電車に乗ってるだけなのに、みんなニコニコ嬉しそう。
携帯電話やゲーム機を手に『近づくなオーラ』を発してる人もいない。
北京や上海などの都会はまた少し雰囲気が異なることもあるけれど、同行者とは勿論たまたま隣り合わせた人同士談笑したり、果物やお菓子をやりとりしたり。
今のこの時間、この偶然を自然に楽しんでる感じ。
日本と中国には確かにいろいろな問題があるし、声高に非難されればムッともするけれど、長い交流の歴史や漢字という共通する文化もあり、少なくともこの旅で出会う中国の人たちはみんな素朴で大らか。
日本から来てると告げても、それで急にトゲトゲしくなったりはしません。
意地悪く考えれば撮影クルーがいるからということもあるかもしれないけど、関口さんの自然体ですーっと馴染む才能も手伝ってか、画面からはフレンドリーで和やかな空気が伝わってきます。
それにどこか懐かしく、日本が失ってしまったモノが中国にはあるんだなぁという気もして、いつまでもダラダラと見ていたくなる心地良さ。
奥底に流れてるモノは、案外近いのかも知れませんね。



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