テレビ万有時報vol.56
「長い長い夏の宿題・・の巻」

毎年8月になると、ドラマ・映画、特集モノも戦争関連の番組が続きます。
戦争前後のこと、学校で習った頃は駆け足状態だったし、大人になりたての頃は自分のことや目先の欲望に忙しく、ハタと気づくと・・ほとんど何も分かってない。
なので『せめてこの時期だけでも』と、数年前から毎年夏は出来るだけ拝見するようにしております。
DVDに録るだけ録ってまだ全部見きれてはいないのですが、個人的にドラマでは「はだしのゲン」が良かったです(8/10~11 フジテレビ系で放送)。
見始めるまでは「全部で4時間かぁ・・」と少々腰が退けてたのですが、始まってみればグイグイ引き込まれ・・。
ゲン役の小林廉くんもだけど、特にその弟・進次を演じた今井悠貴くんがドキッとするほど巧くて、二人ともまだ小さいのにこのドラマの意図を充分に酌み取り、それをちゃんと自分の中で消化して演じていたみたい。
今後の成長ぶりが楽しみです。
視聴後、このドラマのサイトのメッセージ欄を覗いてみたら同様の感想を持たれた方が多く、また小学生も含めて10代の子の書き込みが多いのには驚きました。
そういえば、今上映中の映画「ヒロシマナガサキ」の冒頭で「8月6日が何の日かって?知らなぁーい」と若い子が言ってるシーンがあると、ちょっと前に話題になってました。
それを聞いて「な、何で知らないの?」と愕然としてましたが、ここを見てちょっとホッとできました。
ところで、戦争を知らない世代がその悲惨さ・愚かさを知るには、ドラマや映画が最適だと思いますが、『結局のところ、あの戦争は何だったのか?』という点になると・・未だ混迷中。
そしてそういう検証モノとなると、やはり俄然強いのがNHK。
今年も「NHKスペシャル」で、さまざまな角度から取り上げられていました。
ドラマ仕立ての「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」も趣が違って興味深く拝見しましたが、東京裁判を扱った「A級戦犯は何を語ったのか〜東京裁判・尋問調書より〜」と「パール判事は何を問いかけたのか〜東京裁判・知られざる攻防〜」の2作はその背景が丹念に追ってあって、かなり見応えがありました。
東京裁判というと、これまで漠然とながら『戦勝国から一方的に押しつけられた、不条理かつ名ばかりの裁判』というイメージを抱いてたのだけど、この2作を見ると、少なくともそんな単純なものではないな、と。
東京裁判も含めあの戦争を総括するのはそうそう簡単なことではなく、それにあたくしの場合、まだ見るものによってあっちにグラリ、こっちにグラリとブレてばかりだし。
この分では『夏の宿題』の提出は恐らく永遠にできなさそう・・。
でも、また来年も再来年もその次の年も、見て、揺れて、考えることだけは続けます。
それが今生きてる私達ができる、せめてものことかなと思うし、とにかく「8月6日ってナニ?」なんて言ってる困ったちゃんが一人でも減るように・・ね。



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