テレビ万有時報vol.54
「隣人を知る・・の巻」

毎月最終週の月曜〜木曜にかけて放送される「ハートをつなごう」という番組があります(夜8時〜、NHK教育で放送)。
直球なタイトル通り、さまざまな障害、悩み、事情を抱えた当事者をスタジオに招き、体験を語り合うなかで繋がって行こうという、至極マジメな福祉情報番組です。
夜8時台と言えば、民放はどこも賑やかしいバラエティー番組がほとんど。
いつだったかその騒々しさから避難したいような気分の時、たまたまやっていた「性同一性障害」のテーマに引かれ拝見。
「でも、まぁ教育テレビだしねー」と、軽んじてるワケじゃないけど『ほどほどな感じ』を想像していたのですが、これが意外な誤算で、ビデオレポートで流れる映像も語られる言葉も、かなり赤裸々でシビア。
思っていたよりもずっと生々しくて、ちょっとドギマギしてしまったほどでした。
性同一性障害以外にこれまで取り上げられたのは、発達障害、引きこもりなど、いずれもよくドキュメンタリーやニュース番組の小特集などで扱われるテーマ。
だから大体のことは知ってる・分かってる気になってたのですが、従来とはどこか違う。
何が違うんだろう?と考えてみたら・・『当事者』の存在でした。
ドキュメンタリーなどでも勿論『その人』は出てきて、日常を見せ、自身の言葉で語ります。
それも確かに現実であるには違いないのだけれど、見てる側からはどこか『遠い人の風景』みたいに映ってしまうことがあって、「ふーん・・大変だなぁ」で終わってしまうことも。
でも「ハートを〜」の場合、当事者の日常レポートの前後でその人自身がスタジオに登場し、その場でキャストの石田衣良氏(作家)やソニン、桜井アナと会話を交わします。
「何だ、それだけの違い?」と言われればそうなんだけど、でもねこれが大きいんです。
ビデオで見たその人がキャストと会話をしてるのを見ると「へぇ、この人こんな風に人と接するんだ」と思い、大人の発達障害のテーマの時は『何だ、割とまともじゃない?』と感じたり(←不適切な言い方でゴメンナサイ)。
思うにビデオのレポートというのは、そのテーマに沿った象徴的な場面がまとめられていて、意地悪な言い方をすれば『予め着地点が決まってる』。
だけど人は苦しい時に笑ったりすることもあるし、楽しんだりもする。
大なり小なり意図的になるのは致し方ないのだけど、それが『風景』のような距離感を作ってるのかもしれません。
たまたま今自分の周りには発達障害の人も性同一性障害の人もいないけど、この番組で「どこかにいる遠い人」ではなく、以前よりは少し身近な「隣人」になったかな?という気がしています。
これも含めNHKだからこそ為せるものは少なくないし、ここ数年試行錯誤しながら頑張ってるなぁと思うことも増えてきました。
がっ、ようやく発表された受信料値下げ案が月額50円って、ダハハ、ハンバーガーのクーポンでももっと引いてるよんっ。
こっち方面ももうちょっと頑張ってくれるといいのだけど・・さて、どうなりますか。。



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