テレビ万有時報vol.45
「テレビの曲がり角・・の巻」

関西テレビがあの「あるある事件」を受けて、各メディアから著名人を招きテレビ界の抱える問題を語りつつ、これからのテレビの在り方を考えるという「漂流するテレビ 激論TVの危機」なる番組をチェック(6/5(火)関西ローカルで深夜に放送)。

<漂流>というよりは、激流川下りのようにあっちこっちにゴツンゴツンとぶつかり、かなり疲れましたが、ま、なかなか面白かったです。
まず冒頭で〜各界の有識者に『ノーカットで編集をしない』という条件で、忌憚のない議論をかわしてもらった。
そのため会社名や番組名を含む発言もそのまま放送するが、一部個人情報に関する部分のみ音声処理をしている〜という断りが。
こんなの見せられちゃうと、嫌が応でも高まる期待・・(笑)。
そして、出だしから論客のひとりである田原総一朗氏がやや暴走。
早速映画監督の崔洋一氏と衝突し「じゃあ帰れば?」とやりあったりして、「朝ナマ」ちっくにスタート。

一応同局の山本浩之アナが司会だったのだけど、結局終始田原さんが仕切る(引っかき回す?)形になっちゃいましたが、冒頭の断りどおり具体的な固有名詞が飛び交い、これ放送しちゃっていいの?みたいな発言もしばしば。
内容はとても書き切れないのですが、例えば---。

●「あるある」のような娯楽番組でも今回のような不祥事が起きれば、その局のイメージ自体、ひいてはそこの報道内容すら問われる。
にも関わらず、一部の占い師や霊能者と称する人達をゴールデンタイムに出し続けてるテレビ局もあり、しかもそのテレビ局のエライ人たちは番組審査会で「これを信じる人はいないだろう」なんて言っている・・と(これは宮崎哲弥氏の発言ですが、放送では別の人が実名&具体的な番組名を言ってて、何だか見てるこっちがハラハラ)。

●「あるある」以後、ダイエットというのはまるで放送禁止用語のような扱いになって、『○○を食べると痩せる』みたいなのは一斉に全部のテレビ局から消滅。
でも、そこに<メタボリック>とつければOKになってるというのもおかしな話(こちらは、山田美保子氏のご意見)。
---などなど。

また、テレビには『ありのまま』というのは有り得ず、そこには必ず意図的なもの=作る側の意志=演出があるという前提を、見る側も共有すべきだという提言にも考えさせられました。
バラエティーはもちろん、報道やドキュメンタリーであっても、誰かが見ている場で、誰かが撮り、誰かが編集する以上、そこには制作側の意志が反映されていないはずがない。
もっと言ってしまえば、あらかじめ着地点は決まっていて、それに都合の良い部分だけを取り出す。

でも、表現とはもともとそういうもので、だから「演出」と「やらせ」のエリアはあっても、明確な境界線はないのだと。
ふーむ、理解はできるけど・・難しい。

正直、テレビを作っている側の人達がテレビを語るのには限界があると感じたし、人と同じくテレビも年取ってきたのかなとも思ったけど、当事者である関西テレビだからこそ出来た試み。
1回と言わず2回3回と模索し続けて、老化ではなく『熟成』していって欲しい(次回はできれば全国ネットで)。
・・でないと、ホントにネットに飲み込まれちゃうよん。


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