テレビ万有時報vol.32
「変に煽らないでね・・の巻」

若いお嬢ちゃまたちに人気のyoshiの「翼の折れた天使たち」ドラマ版四夜連続放送、DVDに録っておいたのをまとめて4本拝見しました。
で、今、どよーんと、深ぁーい徒労感に襲われてるあたくしでございます。
母親に愛されず、死にたい衝動に駆られるユリ(第一夜)。
バカ正直な父親を嫌い、男たちを騙しては金を得る遙(第二夜)。
記録のプレッシャーから逃れるために、万引きを繰り返す水泳選手・香奈(第三夜)。
ブスと虐められて育ち、そのコンプレックスから整形を重ねる佳美(第四夜)。
年齢や状況は違うけれど何だかとっても不幸らしい彼女たちが、人と出会ったり自分を振り返ったりすることで『大切なコト』に気づき、ささやかだけど新たな一歩を踏み出す・・というお話。
この『再生』ってテーマは良いと思うし、若い女優ちゃんたちはそれなりに頑張ってらっしゃいました。
原作は実際に寄せられた体験談等がベースだそうなので、これは一応今の女の子の『心の叫び』ということになり、だから彼女たちは「共感」して、「感動」して、「号泣」して、「元気をもらう」らしいけど・・。
でも、これで再生されたら、ポリポリ・・正直困っちゃう。
親、才能、容姿、生い立ち、環境・・そういう自分で選んだものじゃない様々なことに、悩んだり苦しんだりするのはよく分かる。
だって、誰だってみんなイヤでもそういう所を通って来てる。
大人になると、忘れがちだけどね。
それに「恵まれない子が全てそんなことしてるワケじゃないのよっ」なーんて説得力のないことを言うつもりもないし、現実にこのヒロインたちみたいに自殺しかけたり、万引きしたり、整形したりする子も、きっといるにはいるでしょう。
でも、かと言ってそれが『フツー』で『よくあること』ではないはず。
今のコたちってある面とても鋭いし、感性も磨かれている。
その反面モロくて、情報が氾濫してる分だけ迷いやすく感化されやすい。
そんなコたちが、このドラマで描かれているようなことを『みんなやってるんだ』と思い、だったら自分も・・なんて思っちゃわないかと、ふと心配になっちゃう。
万引きしたり、簡単に寝て妊娠したり、自殺未遂したり・・そんな自暴自棄になんて、ならない方が良いに決まってる。
若く迷いがちな彼女たちを本当に思うなら、ヒロインたちがどれだけ傷ついたか、その傷から立ち直るのがどんなに大変か、それをもっと丹念に描くべきだと、あたくしは思います。
それに、このまま虚実入り混ざりながらエスカレートしていくと「私なんかこうだもん」「私の方がもっと凄い」と、『不幸&ヤバイ体験自慢大会』みたいになっていっちゃいそうで、ちょっと怖いです。。



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