テレビ万有時報vol.31
「こっそり読書交歓会・・の巻」

活字離れと言われて久しいけれど、電車で静かに文庫本を広げる姿ってホントに見かけなくなりました。
手にしてるのはほとんどケータイ。
たまにマンガや雑誌、あるいは飲み物や食べ物、最近はメイク道具とかだったり(苦笑)。
街の本屋さんはどんどん姿を消す一方だし、本よりも直裁的で刺激的なモノがいっぱいあるから、これも抗えぬ時代の流れというものかもしれないけれど。
でも昔、大人っぽい同級生が読んでる本のタイトルをこっそり確かめ、同じ本を読んで「こんな世界知ってるんだ・・」とドキマギしたり(ストーカーではないのよ)。
家に遊びに来た友達が本棚を見て「へぇ、こんな本読むんだ?」と、俄に読書談義が始まったり。
そんな風に本を介してその人を知り、また自分のことも知ってもらう。
同じ部分に共感したと分かり嬉しい時もあれば、時には「えーっ?そんな受け取り方したの?」と驚いたりするのも、それはそれでまた楽しかったものです。
今も友達と本の話はするけど、会うのは夜。
で、大抵酔っ払っい(笑)。
何話したか記憶にないこともあったりするので、あんな頃みたいに本についてじっくり静かに語り合えておりません(お酒飲まなきゃいいんだけど、ううっ、そうも行かない大人の事情)。
そんなあたくしが時々拝見してるのが「名作平積み大作戦 LET'S READ BOOKS!」って番組。
回ごとにテーマがあり、俳優や作家といった方々がそれに沿った本をセレクト〜その本がいかに面白いかをプレゼンテーション。
スタジオのオーディエンスの皆様がその本を読みたくなったかどうかをイエスノーで答え、その支持率なども参考にしながら最終的には書店の方が『その本を平積みしたくなったかどうか』を表明する、という内容。
最初にこの番組を発見した時、結構驚いちゃった。
だってそこはまるで、本好きさんがこっそり集う読書会のような趣。
プレゼンターがその本のどこに惹かれたかを切々と訴え、特に好きな場面は朗読しちゃったりする。
オーディエンスもさすが本好きとあって、物静かにお行儀良く聞き入ってる。
地味と言うか平和と言うか健全と言うか・・こういうテレビ番組、存在するんですねぇ。
そう、お察しの通り、放送はNHK(BShi、BS2)。
こんなのNHKでしか成立しません(笑)。
書評のようにカタくなく、ただその本の魅力を知って貰いたくて熱く語るのを聞いてると、あの昔の友達との本談義みたいで懐かしい気分。
それに何となく読んだ気になってた本が実はまだだったと気づかされることも多くて、あたくしはこれ嫌いじゃないんですが・・でも一方で「一体、どれくらいの人が見てるんだろう?」「これを高精度なBShiでやる意義はどこに・・?」とかも頭をかすめ。。

本離れを食い止める一助にはなると思うけど、そもそも本が苦手な人は見ないだろうし。
いろいろ考えると微妙でございます。。



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