テレビ万有時報vol.16
「リセットすべきは命ではなく、生き方なのだった・・・の巻」

最初その男の子の顔を見た時、本能的に「怖い」と感じ、とてもじゃないけどもう手遅れだろうと思った。
まだ中学生だけどタバコ、バイク窃盗、喧嘩など既に一通りの非行は経験済みで、学校にも滅多に顔を出さない。
そんな少年が転校先の中学校でひとりのスクールパートナー、菱田先生と出会う。
やがてプロの格闘家でもある菱田先生は、その少年ダイチくんにキックボクシングを教え始め、学校外の道場にも連れていくようになる。
菱田先生はパンチを受けることで、彼に殴られる痛みを知って欲しいと考えたからだけど、最初はこういうコにそんな『武器』を与えるのは危険ではないの?という思いが頭をかすめた。
でも、結果は全然違った。
15歳の誕生日に先生からグローブをプレゼントされたダイチくんは、そこから何かが変わり始めた。
そして初めての試合で格上の選手に、何と勝ってしまった。
さらに、真剣に将来のことを考え始めたダイチくんのために、先生は自らもリングに上がることを決意。
壮絶な減量を経て迎えた試合で、自分よりも若く強力な対戦相手にボコボコに打ちのめされる菱田先生。
でも、ここでもまさかの大逆転、何と先生も勝ってしまった・・。
いやぁ、良い物を見せていただきました(→フジテレビ秋の教育SP第三弾「居場所をください」11/10放送)。
先生まで勝っちゃったのは正直予想外だったけど、でもこれを『奇跡』なんて言葉で呼びたくない。
そんなどこか運が味方したようなヤワな世界でも、有り得ないことが魔法のように起こったのでもなく、成る可くしてそうなった気がするから。
もし奇跡という言葉を使うなら、菱田先生がダイチくんをかまい続け、信じ続けたことかもしれない。
「こんな子に格闘技なんて教えて大丈夫なの?それで外で喧嘩でもして相手を傷つけたらどうするの?」と、はなっから否定的なことばかり考えてしまう自分には、到底そんな『奇跡』は起こせない。
穴のように無表情だった目にポツンポツンと表情が出始め、下から睨みつけるようにしてた視線がだんだん真っ直ぐになり、つり上がっていた細い眉が和らいで来て・・信じることって大切だなぁ、誰かに信じてもらい、期待されることで本当に人はこんなに変われるんだと、素直に感動。
ダイチくんにもそれなりの理由があって非行に走ったけど、あのままほっとけば確実に横道に逸れて行き、犯罪者にもなったかもしれない。
菱田先生の試合後、女手ひとつで子供達を育てる母親のこともあり、彼は就職の道を選択。
仕事に就いて1年半経つが、無遅刻無欠勤できちんと働き続けていた。
少年を救うのはそうたやすいことではないけど、ひとりの人生を変えることは多くの人の命や人生も救うことにも着実につながっている・・・そんなことも実感させていただいた2時間でした。。


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