テレビ万有時報vol.111
「犬が教えてくれるコト・・・の巻」

フサフサの毛に覆われた大きな大きな体。でも性格は穏やかで優しげな瞳。そし てなぜかいつも少し困り顔・・。あのディロンが久しぶりに帰って来ました。

「ディロン〜運命の犬」は2年前連続ドラマ、その後SPドラマとしても放送さ れた人気シリーズ。人生の半ばを過ぎ、仕事や家族との関係に迷いや疲れを感じ ていた女性〜麻利がディロンという捨て犬と出会ったことから、麻利自身も周り の人々も変わっていくというノンフィクションをベースにした物語です。今回の 「ディロン〜運命の犬ふたたび」は、セラピー犬としての活動を引退したディロ ンの『その後』を描いていました(NHK総合、9/15に放送)。

動物モノはその多くが大抵悲しいお話なので、いつもはなるべく見ないようにし ています。これが人間だと少々痛い目に遭おうと「ま、しょうがないね」で済ま せられるのに、動物となるともうそれだけでアウト。感情移入し過ぎて、普段は ビクともしない涙腺もゆるゆるになっちゃうものですから(笑)。 そういう意味で『ディロン』も例外ではないのですが、他と違うのはいたずらに 感情を刺激するのではなく、ペットブームの陰で捨てられ処分されていく動物た ちの現実を静かに伝えていて、本当に動物好きなら避けては通れないというのか、 動物と人間の関係を原点から見つめ直させてくれる機会になっています。

そして予定通り?年を重ねたディロンの姿を見るだけで早くもウルっときそうな 気配でしたが、今回も大切なコトに気づかせてくれました。

ある日の散歩中、公園で自作の詩を読む篠原(宇津井健)という老紳士と出会っ たディロンと麻利(樋口可南子)。親しくなり家にも招くようになった麻利たち でしたが、実は詩は盗作で、篠原が話していた経歴や住まいも嘘だったと判明! こんな時、人は「騙されたっ!」と怒り、責めますよね。嘘を認めさせ謝らせて、 多分もうその人とは付き合わない。当然のことながら麻利の夫・耕平(大杉連) も、最初そんな風に憤慨します。だけど、ディロンは責めません。犬だから?犬 には分からないから?そう、確かにそうなのだけれど、それだけではない・・。

犬、いえ動物ってみんな外見や肩書きで判断しません。太っていようと痩せてい ようとお金持ちだろうと貧乏だろうと、何も関係なく接してくれる(きつい香水 や酔っ払い、大声は嫌いですけどね。笑)。それに、最近人が不得意な『待つこ と』も出来ます。駅でコンビニで、家の中でさえも、少し要領の悪い人がいたり、 ちょっと待たされたりするだけで人はすぐにイライラ。もちろん騙すことは悪い し、物事がスムーズに流れるのも確かに心地良いけれど、急がず焦らず、ただ寄 り添い、待つことの意味・・もの言わぬディロンが教えてくれました。

言葉は人にとって大事なコミュニケーションの手段ですが、考えてみれば言葉が 無ければ嘘はつかないし、つけない。そう思うと結構不自由なものなのかもしれ ませんね。。このお話のモデルとなった実在のディロンは、昨年天寿をまっとう したそうです。ありがとうディロン、どうか安らかに・・。

*数日前、世界初のクローン犬が誕生〜今後盲導犬の普及拡大にも貢献するだろ うとニュースが伝えていました。必要なのは分かるけど、深い溜息が漏れます。。




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