テレビ万有時報vol.109
「ヘタレなヒロイン・・・の巻」

面白いのか面白くないのか・・よく分かんないまま、見続けてるドラマがありま す。「打撃天使ルリ」(毎週金夜11時15分〜、テレビ朝日系)。ごくフツーの地味 なOL・ルリ(菊川怜)がある日突然”打撃人類”として覚醒し、悪と戦うとい ういわゆる正義のヒーローモノ。・・の一種ではあるのですが、ふつうこういう ものに感じるはずのカタルシスや爽快感をほとんど感じさせないという、何とも 珍しいドラマ。

まず、ルリがすんごくヘタレ。真面目だけど仕事はできないし、ヘナヘナしてて しょっちゅう貧血で倒れる。30過ぎても親に面倒を見て貰ってるし、引っ込み 思案でいつも必要以上にオドオドしてるから、恋人どころか友達もいない。悪い 人じゃないけど、一緒にいるとイライラっとしそうなタイプ。

『普段はサエなくて目立たない』っていうのはヒーローモノではよくある設定だ けど、ルリの場合さらに「いざ、出陣っ!」って時でもイジイジモタモタしてて、 もうホントにムカッときちゃうの(笑)。回が進むにつれて若干変わってきたと ころもありますが、基本的にはいまだにこんな感じ。おまけにキメ台詞は「だし ゃぁぁぁ!」です。何ともダサくて、これでは流行りそうにもありません。「じ ゃあ何で見てるのかしら?」と我ながら不思議。で、考えてみました。

打撃人類は理不尽な出来事や怒りに直面すると、右手の拳に超人的な打撃力が宿 り悪いヤツを打ちのめすのですが、実は命までは奪いません。正義という名目の 下にワルの親玉から下っ端まで容赦なく殺しちゃったり、凄惨な流血シーンが無 いのは一応良いかな。あ、でも打撃された人間は心身共に再起不能になっちゃう から、それって終身刑のようなものでより残酷と言えなくもないかしらん・・?

そーそ、実際5回目ではルリが以前打撃して廃人のようになってしまった男の父 親が復讐にやってきて、ルリの両親まで巻き込まれちゃってたしなぁ(両親はル リの正体は知りません)。それに世間で打撃人間が話題になり、真似をする模倣 犯も出てきて『自分の力がまた新たな悪を生み出してるのでは・・?』と、悩む ルリ。うーん、そうだよねぇ・・って、いやん、これって共感???

アハハハ・・どーやら見続けてる理由はこの辺にありそうです(どこか「デスノ ート」のテーマにも通じる部分があるかもしれませんね)。

現実でも世の中から犯罪も悪も一向に無くならなくて、だからせめてフィクショ ンででも勧善懲悪の理想を見てスッキリしたかったはずなんだけど、もうそうい う有り得ないことには心動かされる時代じゃないのかもしれません。 それに明らかに「これが善であっちが悪」ってきっちり色分けできにくくなって きてるところ、ありますもんね。

ルリちゃん同様ドラマの作りもややモタついてる感はありますが、ここまで来た ので最後まで見届けようと思っております。だしゃぁぁぁ!



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