ケモノちゃんモノモノ.8

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「猫ってやっぱし「魔女の使い」?の巻」

本名:エリザベス
年令:2歳10ヶ月
種族:猫(雑種)/メス
後見人:ミワコ/33歳 *家族は父(62歳)、母(59歳)、弟(29歳)

小さい頃からミワコは大の猫好きだったが、彼女以外の家族4人は揃いも揃って動物 が苦手(去年まで兄も同居していたが、結婚して独立)。何度かチャレンジはしてみ たものの、1対4ではどうにもならなかった。でも、猫への思いはどうしても絶ちが たく、近所の野良猫たちに餌をやり始めたのが10年程前。その後、猫仲間と一緒に これ以上不幸な猫を増やさないために去勢や避妊手術などもするようになった。

そんな夏のある日のこと、いつも餌場にしているところへ行くと、いつも食べにくる 5匹のうちの1匹、白黒の女の子がいない。周辺を探しても見あたらず、他の4匹が 食べ終わって、後片付けをゆっくりしていても出てくる気配がない。ここの5匹はい つも全員必ず食べに来るし、特にその白黒ちゃんは身体が小さい割には食いしん坊で いつも最後まで食べていた。もしかして、事故?ケガ?病気?急に不安が広がってき て、いてもたってもいられない気持ちになった。実は以前、違う餌場の猫で姿を見せ なくなった子がいて、その日はまぁいいかと思い帰って、翌日事故に遭って動けない でいたその猫を発見。すぐにそのまま病院に走ったが、手後れで助けてやれなかった という、苦い経験がミワコにはあったのだ。

友達にも電話して、二人してあちこち探すこと2時間あまり。もう近辺では探すとこ ろもなくなり、友達と「もしかしたら何かに驚いて遠くまで行って、迷子になったか も」と話しながら餌場近くまで戻ってきた時、粗大ゴミの積まれた奥からかすかな鳴 き声。壊れた自転車をかき分けていくと、あの白黒ちゃんがいた。

やはり怪我をしていて、ひどく怯えている。注意深く捕まえて病院へ走る途中、見て みると背中の毛が何かで擦り取ったようになって皮膚に血が滲み、左の後ろ足もぶら りとなっていて、かなり出血もしていた。
結果的に命に関わる怪我ではなかったが、左足は骨折していたし、背中の擦過傷も軽 いわけではなかったので、入院すること8日間。そして、その後の白黒ちゃんを巡っ て紆余曲折はあったものの、最良か最悪かわからないままにその猫はミワコのうちへ 行くことになった。

とはいえ、勿論厳しい条件付き。ミワコが母から言われたのは、
1:ミワコの部屋から出さないこと
2:食事・トイレ等、一切の世話はミワコがすること
3:ミワコの室内でもゲージから出さないこと
4:ある程度動けるようになったらすぐ家から出すこと 等々。

それでもミワコは嬉しかったらしい。初めての猫との暮らし、一緒に過ごすことで初 めてわかる猫の面白さ。ほんの少しずつだけど、縮まってくる白黒ちゃんとの距離。 おずおずと、ベッドの上に乗り、ミワコの足の間で眠るようになった白黒ちゃん。そ れでも、やはり野良の習性はちょっとやそっとでは抜けないから、夜中に鳴き叫んだ り、ミワコがいない間に無理やり包帯をむしり取ってベッドカバーを血だらけにした り(当然、母にはナイショ)。。
それなりに苦労しつつも嬉し楽し猫生活を満喫し始めた頃、ミワコに出張の辞令。外 食チェーンの社員であるミワコは、月単位の出張も多く、今度の出張も約2か月と言 われた。

このままなし崩しに白黒ちゃんを家に置いておきたい、と思ってたミワコにとっては この出張は青天の霹靂っ。どこかに預ける所がないかとじたばたしたものの、急にそ んな先もなく、かといって蒸し暑い真夏に怪我をしてる白黒ちゃんを外に出したら治 るものも治らない。んでっ、天敵の母マキコに頼むしかなかった。。

最低限の世話と自分が帰るまでは絶対に外に出さないことを無理無理マキコに約束さ せ、泣く泣く出張に出たミワコ。毎日心配で入れる電話に、マキコは「万一のことが あったら何言われるかわからないから、御飯はやってるわよっ」。それがしばらく経 つと「どうやら階段を昇る音でわかるみたいで、ドアを開けると待ってるのよ、あの 子」。もちょっと経つと「部屋の中だけじゃ太るかもしれないから、ほんのたまにリ ビングで遊ばせてる。でもお父さんたちがうるさいからねぇ」。ん?んんん?

そして二か月と1週間後、ミワコが家に帰ると、のわんと白黒ちゃんを抱いて迎えた マキコ。それだけでもびっくりモノなのに、エリちゃんがねと話しだすマキコ。

エリちゃん、エリザベスという名前まで、知らないうちについてた白黒ちゃん。エリ ザベス・・、そー猫や犬と暮らしたことがある方なら覚えがあるはず。傷口や包帯等 を取らないようにつけられる、首のとこにつけるカラーのこと。。

そしてミワコは母から、エリザベスがいかに上品で行儀がいいか、どれだけ情が深く 恩を忘れず愛らしいか、一度注意したことはやらないか、足を引き摺ってでもトイレ に行ったか、寂しがりやで甘えん坊か、自分をわきまえているか、自分の膝で寝るの が好きか、等々等々を延々と聞かされたのでありました。

えっ?今?ぐふふ、エリザベスはミワコとマキコ以外の、父・弟にもすっかり慣れ、 当初3、5キロだった体重も倍近い6キロに。ハゲちょびんだった背中もふさふさと きれいな毛に被われ、足も多少引き摺るものの普通に生活するにはまったく支障なし っ。何よりいつも怯えていた目が、まぁるくやさしくなって、ミワコ&マキコ曰く、 ますます可愛くなったとのこと。

猫って、猫ってやっぱし「魔女の使い」かしらん。。。


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